収蔵品案内

江戸時代
紙本墨書 二十一冊 
縦27.3cm 横20.0cm(第一巻) 縦13.0cm 横20.0cm(第二巻以降)

池田光政画像(「縄武像」より)

実質的な初代岡山藩主池田光政(1609~1682)は、寛永九年(1632)~寛文十二年(1672)の41年間、岡山藩主として藩政を運営しました。その間、光政29歳から61歳まで、すなわち寛永十四年(1637)~寛文九年(1669)までの33年間にわたり自筆の日記を書き記しており、『池田光政日記』として知られています。近世初期の大名自筆の日記は類例がなく、その文字からは光政の几帳面な性格を読み取ることが出来ます。藩政史料からでは読み解くことが出来ない、大名個人の心情まで記された本作品は、光政の日常生活を知る上で、またその治世を研究するためにも貴重な史料です。

今年は慶長十四年に光政が岡山城で誕生してからちょうど400年にあたります。当館でもこれを記念して平成21年11月22日(日)~同22年1月31日(日)まで、特別企画展「池田光政」を開催します。本作品をはじめとし、儒書や歌書、仏書などの自筆史料や、口宣案・位記といった歴史史料、硯箱や馬櫓などの光政所用の道具類を中心に展示する予定です。

(林原美術館 浅利 尚民)